Haskell 関数呼び出し
今日は、Haskellの「関数呼び出し」を学習します。
1.1 関数呼び出し
(p.3)
関数を呼び出す=関数を適用する、と言う。
関数の呼び出し方には、2種類ある。
- 中置関数
- 前置関数
中置関数
(例)
ghci> 1 + 2
3
- 「+」は2つの数を引数に取り、それらを足し合わせる関数です。
- 関数「+」を適用する(呼び出す)には、足し合わせたい2つの数で挟みます。
前置関数
(例)
ghci> succ 8
9
「succ」は、順番があるデータ(自然数など)で、引数の次のデータを返す関数です。
- 関数「succ」を適用する(呼び出す)には、関数名を最初に書いて、それからスペース、続けて(スペースで区切られた)引数を書きます。
- Haskellで用意されているほとんどの関数は、前置関数です。
前置関数を中置関数として使う方法
(例)割り算を行う前置関数「div」
ghci> div 100 2
50
関数が2引数のときは、その関数をバッククオート(`)で囲むことで中置関数として呼び出せます。
ghci> 100 `div` 2
50
演算の優先度
関数の適用は、すべての演算の中で最も高い優先度を持ちます。
ghci> succ 9 + max 5 4 + 1
16ghci> (succ 9) + (max 5 4) + 1
16
式の左から右へ結合していく場合、関数があれば、先に関数が適用されています。
上記の例だと、
succ 9 + max 5 4 + 1
という式は、
succ (9 + (max 5 (4 + 1)))
という順番の計算にはならない、ということですね。
まとめ
関数の呼び出し(適用 application)には、
- 前置関数
- 中置関数
という2つのスタイルがある。
演算の優先度は、関数が1番高い。
- 作者: Miran Lipovača,田中英行,村主崇行
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 25人 クリック: 580回
- この商品を含むブログ (73件) を見る